世界の広さ

出向の任期を終えた方々が異動辞令と共に地元に帰るために部屋から去っていくのを、同僚と共に拍手で見送る。2年または3年間一緒に仕事をしてきた人たちとの別れは寂しい。でもそこには、学生時代の卒業のような胸の締め付けられるような切なさはない。
一緒に仕事をし、一緒に酒を呑み、時には意見がぶつかり合ったりもした。これは、学生時代とあまり変わりないような気がするんだけど、感慨深くなれないのは、大人になったということか。確かに学生時代と比べれば、物理的な距離をあまり問題にしなくなったような気はする。小学生ころは隣町が異世界だったし、中学生でも隣の市は異世界だったように思う。なるほど、齢を重ねると世界が広がる...いや、世界が狭くなってくるんだね。
さてさて、来週の月曜日には僕も異動だ。世界はまた狭くなるのだろうか?