俺も何かぶつけようかなぁ....

世界規模の鬱憤晴らしが、まもなく地球から1億km離れた空間で行われようとしている。

NASAの「ディープ・インパクト計画」がそれだ。
このディープインパクト計画は、太陽を5.5年の公転周期でまわっている「テンペル第一彗星」に「インパクター」を衝突させ、その衝突によって飛び散った破片を調べようという、何とも痛快な計画。

彗星にぶつけるインパクターは、重量約370㎏の円筒形をしていて、観測・誘導用のカメラが取り付けられている。なお、このインパクターは秒速10.2㎞で彗星にぶつけられるが、ぶつけられた彗星側には、最大で直径200m、深さ50mのクレーターができるというから、その威力は相当なものである。

このインパクターを含んだ探査機は、今年の1月13日に打ち上げられ、現在確実に彗星に近づいており、世紀の瞬間は7月4日(米国独立記念日)に訪れる。
最近何かとイライラすることも多いけど、この日には空を見上げ、衝突する様を思い浮かべれば、モヤモヤも吹っ飛んでいくのではないだろうか。