SONY ウォークマン NW-A1200 ファースト・インプレッション

さて、届いてからいろいろあってなかなか紹介できなかったNW-A1200の紹介。
今日は、とりあえず2日間使ってみた感想を。

モノは、日曜日に届いたんだけど、結構豪華なパッケージに入れられていて、まぁ高級感を出そうとしているのはわかるんだけど、だったらもっとコストダウンしてくれとか思う。ちなみに僕のはマレーシア製。

さて本体だけど、SonyStyleの専用モデルとして販売されているA1200は、A1000の6GBに対し8GBの容量を持ち、ピアノブラックの筐体を与えられている。作りはしっかりしていて、高級感もなかなかのモノであるけど、大きさの割にズッシリくる重さと指紋や手垢の付きやすい表面は結構気になった。

本体のスイッチに触れると、起動画面と共にボタン類がほのかに光り、これまた高級感たっぷりなのはイイんだけど、ボタンを押すまでそのボタンが何のボタンなのかわからないという仕様はどうだろうか?また、メイン画面は見やすいんだけど、画面フォントが汚い。もうちょっとこの辺にも気を使って欲しい。マトリクス化されたメニューは使いにくくはないが、決して使いやすくもなく、折角の斬新な筐体が勿体ない気がする。

音は、現在使用しているNW-E507と比較すると、よりきめ細かく奥行き深いような気がする。多少アンプが良くなったかな。ただ、NW-HD1と比較したら顕著な違いは感じられなかったので、「気がする」だけかもしれない。6バンドのイコライザーも搭載されているので、比較的好みの音作りは容易だ。
本体のできは決して悪くなく、iPod的な操作の容易さは無いものの、まあ及第点を与えられるのではないだろうか。


さて、問題のソフトウェアである。
まず始めに言っておこう。今回のAシリーズからバンドルされることとなった「CONNECT Player」であるけれども、アーティストリンク機能に興味がない方やNW-A6xxシリーズを購入してアーティストリンク機能が使えない方は
「まだ」インストールしてはいけません
その理由を始めから説明しよう。
まず、附属ディスクからインストールを始めると、何やらいろいろなソフトをインストールし、あげく、勝手にネットからアップデート版をダウンロードして始めからバグがある程度フィクスされたバージョンとなる。
その後、SonicStageのライブラリから「CONNECT Player」のライブラリを作成するんだけど、これが時間がかかる。僕は約12,000曲のライブラリがあるので、寝る前に作業開始し、そのまま寝てしまった。朝には完了していたので、5時間はかからなかったことになる(笑)
朝、早速A1200に曲を転送しようとすると、接続したとたんにハードディスクに猛烈なアクセスがあり、5分くらいはキー操作を受け付けなくなる。しびれを切らし、電源を強制的に落とそうかと思った瞬間、A1200が認識された。
ライブラリの画面は、VAIO Mediaを彷彿とさせる緩慢な動きで実にイライラさせられ、ライブラリのモードを切り替えると、これまた3分ぐらい待たされる。とりあえずの曲を選択し、転送を始めてもその動作は緩慢で、USB2.0対応は絶対嘘だろうという気になってくる。
まぁでもね、ココまでは初めてのソフトでもあるし、新しいことをしているのだろうから、大目に見ようかという気になる。しかしここからは問題だ。
まず、「CONNECT Player」には、アップデート版を確認し、自動でダウンロードする機能があるんだけど、これが意味もなく起動する。しかもボタンを押しても反応しないし、終了もしない。
次に、「CONNECT Player」を起動した後、終了しようとすると様々なエラーメッセージが表示され、あげくシャットダウンしてしまう。何なんでしょうこれは...
僕が使っているパソコンはVAIOのType HXである。ソニーの製品だ。それなのにこんな状態では、安心して使えたモノではない。使用許諾書を見れば確かにこのソフトによる如何なる損害をも補償しないのだろうが、あまりにも無責任でサイテーなソフトだ。小さなソフトメーカーが作るならまだしも、ソニーが作ったモノとは思えない。
そんなわけで、2日目の朝からは「CONNECT Player」を諦め、「SonicStage」での運用を始めた。それでも転送速度はNW-HD1より遅いけど、まぁ快適に使用することが出来ている。
僕みたいな人間は、SonicStageからの乗換組だからイイけど初めて買った人たちはたまらないだろうなぁ...
ということで、新しいウォークマンAシリーズを購入した人は、SonicStageを当面使用しましょう。きっと来春くらいには使えるソフトになって「CONNECT Player」も戻ってくるでしょうから...