ASTRO-F/M-V-8

昨日、降雨の影響で延期されていたM-V(ミュー・ファイブ)8号機が、本日6時28分に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた。

性懲りもなく、朝っぱらからインターネット中継で見ていたんだけど、まだ暗い中ライトアップされていたM-Vに点火されたとたん、画面はホワイトアウト...なんも見えません。各報道の映像を見ても、同じような感じなので暗い中でのロケットの撮影ってのは難しいんだろう(大金を投入して撮影するような出来事でもないしね...)。
ただ、先日のH-II/F9には搭載されず残念に思っていたロケット本体へのカメラの搭載が実施されていて、2段目ロケットの分離や衛星フェアリングの分離などのリアルな映像を見ることが出来たのは収穫。
さて、今回M-Vに搭載されているのは、ASTRO-Fと呼ばれる赤外線天体観測衛星で日本では初めてのタイプの衛星。

衛星は、赤外線望遠鏡を搭載した特異な形状をしていて、何でも望遠鏡自体の赤外線によって観測に影響を及ぼさないように、液体ヘリウムで−270℃まで冷却され、地球の反対方向を向き、赤外線を出している星などを観測するそうだ。そして、衛星の観測によって、この宇宙の起源や地球外知的生命体の存在を探る手がかりを見つけることが期待されるんだと。
なお、先ほどASTRO-Fの軌道投入が成功したこと受けて、この衛星は「あかり」と命名されました。
JAXA|宇宙航空研究開発機構
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