モナコ 決勝

何となくまったり過ごしていたら、F1決勝の時間となる。
1周3.340㎞のコースを78周して争われるモナコ。数々のドラマを作ってきたモナコだけに楽しんでみていきたい。

まず、いきなり驚くべきニュースが入ってくる。予選の終盤、ミハエルが最終コーナーでコース上に車を止めたのは故意であるとの裁定が為され、予選トップ、ミハエルのタイムは抹消、最後尾からのスタートとなってしまった。しかし、故意ねぇ...映像も見たけどどうなんでしょ?
また、同様にクルサードの予選アタックを妨害したとして、5位フィジケラも自身のベスト・タイムを取り消され、9番グリッドへ後退している。
レース前の川井ちゃんの予想では1ストップの車が多いとのこと。
スタートは混乱なくクリアしたかに見えたけど、モンテイロが同僚との衝突でノーズを壊し、2周目にピットイン。その後は、トップ、アロンソ、2位ライコネン、3位ウェーバー、4位モントーヤの順で上位は落ち着く。5位のバリチェロがペースが上がらず、渋滞を作っている。
21、22周目、誰よりも早くマクラーレン勢がピットイン。ルノーアロンソも24周目にはピットインするがライコネンの前に復帰。
中盤、アロンソのスピードが鈍り、ライコネンウェーバーに煽られる。タイヤか?昨年の悪夢がよみがえるのか?
フィジケラが同僚のアロンソに周回遅れにされようとしている。前の車はフィジケラなのかアロンソなのか判断が付かずに、フィジケラが漁夫の利的にポジションを稼ぐ。なんかせこい。
46周目、テールトゥノーズで5位争いをしていたバリチェロトゥルーリが同時にピットイン。順位は変わらず。47周目、佐藤琢磨がスローダウン。なんとこのレース最初のリタイヤ。その直後、3位走行のウェーバーの車から黒煙。セフティーカー導入。アロンソライコネンが同時にピットインするもアロンソライコネンの前。
そして衝撃的な映像、なんとセフティーカー導入中にライコネンの車が黒煙を吹き、コース脇に車を止める。炎が出てるが、ライコネンはマーシャルの消火器を待ち、火が消えた後に車をセーフティーゾーンに運ぶ。実に紳士的な行動だ(別にミハエルに見せつけているわけではないだろうが...)
52周目、ロズベルグが最終コーナーでクラッシュ。良いパフォーマンスを見せていただけに残念。これでウィリアムズは2台ともリタイヤ。
レース後半、ラップ遅れにされていたミハエルがトップのアロンソに追いつく。63周目、3位走行のバリチェロがピットロードのスピード違反でドライブスルーペナルティ。アロンソはミハエルに道を譲る。これでミハエルは同一周回に復帰。
終盤、70周を超えるとどのチームもポジションキープの気配。73周目、残り5周というところで3位走行のトゥルーリがスローダウン。今シーズンはまだノーポイント、ホント運がない。
結局アロンソ優勝、2位モントーヤ、3位クルサード、4位バリチェロ、5位ミハエルとなった。

モナコ・グランプリ 決勝結果
Pos / Driver / Team / Time / Gap

  1. F.Alonso / Renault / 1:43:43.116 / -
  2. J.Montoya / McLaren / 1:43:57.683 / +14.567
  3. D.Coulthard / Red Bull / 1:44:35.414 / +52.298
  4. R.Barrichello / Honda / 1:44:36.453 / +53.337
  5. M.Schumacher / Ferrari / 1:44:36.946 / +53.830
  6. G.Fisichella / Renault
  7. N.Heidfeld / BMW
  8. R.Schumacher / Toyota
  9. F.Massa / Ferrari
  10. V.Liuzzi / Toro Rosso
  11. J.Button / Honda
  12. C.Albers / MF1
  13. S.Speed / Toro Rosso
  14. J.Villeneuve / BMW
  15. T.Monteiro / MF1
  16. F.Montagny / Aguri
  17. J.Trulli / Toyota

___________Not Classified___________
C.Klien / Red Bull
N.Rosberg / Williams
K.Raikkonen / McLaren
M.Webber / Williams
T.Sato / Aguri

アロンソと争っていた車がどんどん消えていくという何ともいえないレース。解説の森脇さんはアロンソプロストに似てきたという。確かに最近のミハエルとは異なり、熱くならないドライバーではある。でも、プロストほどのカリスマも見えないけどね。
次回は英国。このままルノーがぶっちぎるのか、レースの行方がそろそろ見えてきそうだ。