技術空洞 / 宮崎琢磨

一昨日、職場の書店で見かけ、何気に購入した本。読まねばならない本はたくさんあるというのに...

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334933793/503-8861392-9087150?v=glance&n=465392
1997年から7年間ソニーに勤め、VAIOのソフトウェア関連の企画担当をしていた宮崎琢磨氏が、ソニーがいかに落ちぶれたかを切々と語ったもの...
この宮崎氏、VAIOに「SonicStage Mastering Studio」が搭載され、そのマニアックさが話題となっていた頃、その企画担当として一部のメディアには露出しており、そんな人が書いた本だから興味を持って読み始めたんだけど....
内容は自己中心的な思想に偏った安易な批判本といったところ。確かにソニーの内情的なことは書いてあるけど、批判している内容はあまりにも一般的すぎて、例えば「ソニー」が「日産」や「ニコン」という会社と入れ替わってもそのまま通用しそうな内容となっている。しかも、「うまくいかないのはすべて経営者や上司のせい」的にウジウジと批判するだけで、「私はこうすべきだった」的な当事者故の「反省」はなく、「私はこう思っていたんだけどね」的結果論がずっと続く内容なので、読み進むほど不快になってくる。
まぁ、あまり得るものはない本でした。期待してたんだけどね...