復権なるか...

相変わらず仕事に対するモチベーションが低い今日、地に落ちたウォークマン復権すべく、メインストリームの製品が発表された。その名も「ウォークマン Sシリーズ」。
なーんだ、この間発表され発売されたスポーツモデルと同じじゃないかと思うかもしれないけど(僕は思った)製品は全くの別物。型番はS700F、S600シリーズとなる。

昨年の9月に発表され11月に発売された「ウォークマン Aシリーズ」は、その完成度の低さから同梱されたソフトウェア「CONNECT Player」と共にウォークマンの評判を地に落としたが、その後1年以上メインストリームの製品は発表されず、やっと今回の「Sシリーズ」の発表となった。
プレスリリースから新機能を抜粋すると

●主な特長

  1. 周囲の騒音を抑え、音楽をクリアに奏でる「ノイズキャンセリング機能」を本体に内蔵*1
  2. ステレオ左右の音の混在を抑制、本来のステレオ感を実現する「クリアステレオ」搭載
  3. 低域音の「歪み」を抑え、クリアで力強い低音を再生できる「クリアベース」搭載
  4. 広帯域再生、広ダイナミックレンジを実現する大口径「13.5mm EXヘッドホン」付属
  5. CDのジャケット写真を映す「高輝度カラー有機ELディスプレイ」搭載
  6. パソコンを介さずに、CD/MDプレーヤーなどから音楽を本体で直接録音が可能*2
  7. “3分充電→3時間再生”の高速充電と、約50時間の長時間連続再生

となっている。何となくソニー本来の道である「音質志向」となったように感じられ、好感が持てる。
周囲の騒音を低減しクリアな音質を追求高音質技術「クリアオーディオテクノロジー」を採用した“ウォークマン(R)NW-S700F/S600シリーズ”発売
面白いのは、今回同梱される音楽ファイル管理ソフトについての記載がほとんど無いこと。今回同梱される「SonicStage CP」の完成度が高いせいもあるかもしれないけど、「ウォークマンA」で一番の問題となった「CONNECT Player」には相当懲りたのだろう。
さて、僕が興味を持った部分について書いていくと、まずは「ノイズキャンセリング機能」。BOSEの製品を始めとして最近人気が上がっている逆位相の波形を使用してノイズキャンセルを行いリスニング環境を良くする機能がウォークマンに内蔵されたモノ。当然、同梱される専用のヘッドフォンを使わなければその機能は利用できないんだけど、その専用ヘッドフォンも大人気となったソニーのEXモニターヘッドホン「MDR-EX90SL」と同じドライバーユニットを使用しているというから期待が持てる。
次に「高輝度カラー有機ELディスプレイ」。今までも単色の有機ELディスプレイは使用していたんだけど、今回の機種はフルカラーの有機ELディスプレイを搭載した。これによってアルバムのジャケットなども表示することが可能になり、それを利用した曲選択も出来るようになった。これでやっとiPod nano に肩を並べられたかな。


今回、機能と容量別に5機種発表されている。S700シリーズとS600シリーズの差はFMチューナーの有無とノイズキャンセリング機能の有無。既にノイズキャンセリング機能を持ったヘッドフォンを所有している人は、S600シリーズでもイイのかもしれない。容量はS700シリーズが1,2,4GB、S600シリーズが1,2GBとなっている。
また、今回もSonyStyleモデルが準備され、S700シリーズをベースにダイキャスト・フレーム部分に専用塗装を施した「エボニーブラウン」で、本体側面に文字を刻印できるなどよりプレミアム感が強いモノとなっている。

で、この「エボニーブラウン」、さっそく注文しちゃいました(笑)今月の28日頃到着だそうです。
なので、ウォークマンに対する久々のこの期待感がホントのモノなのか、それとも裏切られるのか、追って報告することとしたい。

*1:周囲の騒音がまったく聞こえなくなるわけではありません。

*2:録音には別売りの録音用クレードルBCR-NWU3及びオーディオケーブル、または録音用ケーブルWMC-NWR1が必要です。