ホワイト・ライズ (Wicker Park)

久々に職場に全く顔を出さない週末が終わろうとしている。週明けから波乱にならなければいいけど...

ホワイト・ライズ [DVD]

ホワイト・ライズ [DVD]

パール・ハーバー」のジョシュ・ハートネットと「トロイ」のダイアン・クルーガーローズ・バーンが共演したサスペンス風のラブ・ストーリー
物語は、ニューヨークの広告業界で成功を収めた若きエリートビジネスマン、マシュー(ジョシュ・ハートネット)が、ニューヨークから故郷であるシカゴに戻った時に、偶然2年前彼の前から突然姿を消したかつての恋人リサ(ダイアン・クルーガー)の後ろ姿を見かけるところから始まる。2年前、一目惚れから激しい恋に落ち、愛し合っていたはずのリサは、突然彼の前から姿を消した。失意のマシューは、その後ニューヨークへと渡り、現在の地位を獲得したのだった。
もう一度リサに会い、2年前の理由を確かめたい。その想いからリサを捜し始める彼だが、やっと見つけたアパートに1室に現れたのは、彼の恋人のリサとは全くの別のリサ(ローズ・バーン)だった...。
僕は、あまりラブ・ストーリーは見ない。見ているとこっちが恥ずかしくなってしまうからだ。でも、この作品は面白く見れた。サスペンス風と書いたけれど、このサスペンス度がスゴイ。徐々に謎が明かされていくところなんか見ていてハラハラさせられる。でも、勘違いしてはいけない、これはラブ・ストーリー。人が死んだりはしない。
根底にあるのは、男でも女でも人を愛すると盲目になるってこと。その恋なり、愛なりを成就するためには様々なものを犠牲にし、それがいかに他人を傷つけることになっても、本人たちには全くそれが見えず、むしろ残酷になっていく。そんなテーマを雪降るシカゴの美しい風景と心に響くサウンド・トラックをバックに作り上げた映画。面白い。