SonicStage Ver.3.2ビットレート比較

昨晩は遅くまで友人の家で飲んだにもかかわらず、今朝は比較的気持ちよく起きることができる。今日は特段予定もないので、先日アップデートしたSonicStageの新機能を確認することにする。
やろうと思ったのは、今回、かなり細かく設定できるようになったATRAC3 plusのビットレートの違いによる音質の変化。数値に表現できれば良いのかもしれないけど、今回は自分の耳に頼って比較することに。
方法は、

とした。
まず曲をリッピングする。使用する曲はシャカタクの「Night Birds」とaikoの「エナジー」。

リッピングに使用したのは、普段職場で使用しているけどメンテナンスのために自宅に持って帰ってきていたVAIO type F VGN-FS31Bを使用。
さて、リッピング自体は、面倒なだけで特段問題もなく終了する。しかし未だにわからないのは今回の「3.2」から搭載された著作権保護解除の機能。いろいろと注意されることはわかるんだけど、ATRAC3 plusというフォーマットで記録するときにどんな影響があるのかが全くわからない。
次に比較を行う機器を選択する。ここで「3.2」ではメモリースティックPROやPRO DUOに記録が可能になったので、ついでにそれを試すこととした。となると現在再生できる機器は「PSP」しかなくなるので、必然的に機器は「PSP」に決定。
いざ転送しようとして、自分の大きな勘違いに気がつく。メモリースティックPROやPRO DUOに記録が可能になったとのことから、最近のVAIOに標準で搭載されているメモリースティック・スロットでも当然転送が可能だろうと考えていたんだけど、VAIO内蔵のメモリースティック・スロットはSonicStageには全く認識されず*1、結局「PSP」をUSB接続して転送することに。でもこれってなんか納得がいかない。確かに再生できる機器はPSPしかないけどさ....
そんなこんなで、無事に転送も終了し、早速聴いてみる。イコライザーはOFF、ヘッドホンはオーディオ・テクニカの「ATH-ES5」。
まずは256kbps。PSPで真剣に音楽を聴くのは初めてなんだけど、そんなに悪くない感じ。普段使用しているネットワークウォークマン「NW-E507」と比較しても遜色はなく、むしろPSPのアンプの方が余裕があるように感じる。さすがはソニー製品というところか。
続いて48kbps。明らかに音がおかしい。特に高音で音が伸びる部分なんかは何かがかぶさったような音。よほど容量に制限がある場合でない限り、これは使わないだろう。
次に96kbps。想像よりは聞ける音。やはり高音部で音が変だけど48kbpsに比べればそんなに問題とはならないだろう。むしろ気になるのは奥行きのなさ。音に奥行きが感じられず、あまり気持ちよくない。
次は160kbps。さすがにこのくらいになると高音部での音の変化はほとんど感じられない。やはり普段使用している256kbpsと比べると奥行き感が薄いけれど、ウォークマンで屋外で聴く分にはあまり気にならないだろう。
192kbps。再度256kbpsを聞き直さないとその違いは感じられないくらい、ほとんど差はない。今はディスク容量に余裕があるので256kbpsを使用しているけど、容量に制限があって、かつ、できるだけ高音質で記録したい場合は、このレートもいいかもしれない。
そして、320kbps。さすがに容量が大きいだけに、バックで流れている楽器の解像度が上がっているのが感じられる。今回、リニアPCMとの比較は行っていないけど、かなり近いものがあるのではないだろうか。
さて、自分の聴力がどれだけのものかはわからないけど一通り比較してみて僕がお勧めするレートは、256kbps。音質が比較的良いこともあるけど使える機器が多いことが最大の理由。
現在、僕が使用しているネットワークウォークマン「NW-HD1」と「NW-E507」で使用できるATRAC3 plusのビットレートは、256bps/192kbps/64kbps/48kbpsである。これは、転送の設定で「ATRAC Audio Device」の欄にはこれしか表示されないので、たぶん現在までに販売されている機器は皆そうである可能性が高い。故に、これらの機器を使用している人は上記以外のレートで記録していても、転送の際に再度変換されることになってしまい、転送速度、音質ともいい影響があるとは思えない。
僕的な評価でいけば192kbpsでもかまわないとは思うけど、現在のハードディスクやネットワークウォークマンの容量的には問題ないし、今後を考えればできるだけ高音質で記録したいとも思うので、今の僕のベストチョイスは256kbpsかな。

*1:VGN-FS31、PCV-HX81Sで確認