イスタンブール 決勝
日本時間の21時から決勝を見る。1周5.340kmのコースを58周して争われるこのレース、今回のF1がこけら落としとなる新しいコースで行われる。このコース、テクニカルであるだけでなく、F1では珍しい反時計回りというモノで、予選ではコースアウトする車が多数見られた。決勝はこの難しいコースレイアウトも含め、タイヤ、ドライバーの体力*1、狭いピットレーンの入り口など多くの難題が待ち受けており、今から混乱が予想される。チャンピオンシップにおいてもライコネンがアロンソを激しく追いかけているので、その辺に注目しつつ見ていきたい。
さて、まずは最初に昨日の予選で後方から来るウェーバーを妨害したとして、佐藤琢磨の予選タイムが削除された。残念ながら最後尾からのスタートとなる。また、予選ノータイムとなったミハエルは、エンジン交換も行ったので、19位グリッドからのスタートとなった。始まる前から波乱である。
スタート!1コーナーでフィジケラがライコネンをかわしトップに。マッサが接触によりフロント・ウィングを飛ばし、誰かがそれを踏みつけ、破片が宙を舞い、その中にラルフが突っ込んでしまう。そしてバック・ストレート・エンドでライコネンがトップを奪い返す。2周目、フィジケラがアロンソに2位を譲り、ライコネンとの対決となる。3周を終えてトップ、ライコネン、2位アロンソ、3位フィジケラ、4位モントーヤ、5位トゥルーリ。
5周目、ハイドフェルドが右リヤのパンクでピットイン。8周目、ウェーバーが右リヤをパンクし、スロー走行。10周目、バトンがいつの間にか6位に。調子が良いようだ。13周目、アロンソがピットイン。かなり軽かったのか?14周目、フィジケラがピットイン。リグが入らない!同じ周、ウェーバーとミハエルが接触!ピットインし、ウィング、タイヤを交換するもペースが上がらない。どうやらこのままリタイヤか。やはり、ミハエルがピットインしてくる。次のレースのために走るかどうかは微妙なところ。
18周目、3位走行のトゥルーリがピットイン。20周目、バトンがアロンソを抜き3位に。しかしバトンはすぐピットインか。21周目、モントーヤがピットイン。給油リグが抜ける前に動きダウモントーヤ、倒れ込むクルー、とりあえず大事には至らなかったようだ。同じ周、バトンもピットイン。22周目、トップを走行していたライコネンがピットイン。そして、なんとウェーバーがまたパンク!ガレージにそのまま入る。28周を終えてトップ、ライコネン、2位モントーヤ、3位アロンソ、4位フィジケラ、5位トゥルーリ。
28周目、最後尾スタートの琢磨が、6位走行のバトンに追いつく。しかし抜かさせないバトン、難しいねストーブリーグを考えると....。29周目、その琢磨がピットイン、ワンストップか。そしてその琢磨の横でマッサのマシンが大きく白煙を吹く。そのままリタイヤへ。そして同じ周、ハイドフェルドがパンクによりスピン!いったい何故ウィリアムズだけパンクするのか?マシン的な問題か。
33周目が終了したところで、次回の予選対策としてミハエルがコースに復帰。そして34周目、3位アロンソが2回目のピットイン。36周目、4位フィジケラが2回目のピットイン。1位、2位のマクラーレンが異次元の速さを見せ、他車を引き離していく。40周を終えて、トップ、ライコネン、2位モントーヤ、3位アロンソ、4位トゥルーリ、5位バトン。
41周目、モントーヤが2回目のピットイン。43周目、4位トゥルーリが2回目のピットイン。44周目、トップのライコネンが2回目のピットイン。余裕を持ってトップに戻る。47周目、3位走行のバトンがピットイン。残念ながらフィジケラにはかわされ、4位でコースに戻る。50周を終えて、トップ、ライコネン、2位モントーヤ、3位アロンソ、4位フィジケラ、5位バトン。
残り5周、4位バトンが3位フィジケラに迫る。残り3周でモントーヤがモンテイロに追突されスピン!何とか2位のままコースに戻るも、後ろからアロンソが迫る。残り2周、モントーヤがコースオフ!アロンソが2位になる。チームプレイができないモントーヤだねぇ。ライコネンがハンガリーに続きトップでチェッカー。2位アロンソ、3位モントーヤと続く。結局4位はフィジケラ、5位バトンで終わる。
トルコ・グランプリ 決勝結果(上位5台)
Driver / Team / Time / Gap
- Kimi Raikkonen / McLaren / 1:24:34.454 / -
- Fernando Alonso / Renault / 1:24:53.063 / +18.609
- Juan Pablo Montoya / McLaren / 1:24:54.089 / +19.635
- Giancarlo Fisichella / Renault / 1:25:12.427 / +37.973
- Jenson Button / BAR / 1:25:13.758 / +39.304
#6 Trulli,#9 Sato,#NC M Schumacher
予想どおり、波乱の多いレースとなったが、マクラーレンが絶対的な速さを見せつけたレースとなった。モントーヤのスピンにより、ライコネンはアロンソとの差を2ポイントしか詰められなかったが、果たして残り5戦で逆転できるのか、次戦モンツァ以降を楽しみにしたい。そういえば、次のモンツァはフェラーリのお膝元だけど....
*1:ターン8において長時間右方向にGがかかるため、ドライバーには非常に厳しいらしい。