運命を分けたザイル(TOUCHING THE VOID)

昼飯がてらにDVDとCDを数本レンタルしてくる。

運命を分けたザイル [DVD]

運命を分けたザイル [DVD]

アンデスの過酷な雪山で下山途中に遭難した2人の登山家の生還劇を、当事者たちのインタビューと迫真の再現映像で描いたノンフィクション・ドラマ。原作はジョー・シンプソンのベストセラー「死のクレバス〜アンデス氷壁の遭難〜」。
物語は、1985年6月に若き英国人クライマー、ジョー・シンプソンとサイモン・イェーツが、アンデス山脈の難関、標高6600mのシウラ・グランデ峰に挑むところから始まる。数々の困難を乗り越え、彼らはついに西壁を制覇し登頂に成功する。しかし、悲劇は下山途中に起きたのだ...
この映画、実際に登頂したジョーとサイモンのインタビュー映像と再現映像が交互に現れる。だから最初に二人が生還していることがわかってしまうんだけど、それでも迫真の内容は素晴らしい。
非常に綺麗で迫力ある映像と、とても役者の演技とは思えない真実みのある登頂シーンは、一見の価値あり。また、あくまでこの物語を美談として扱わないところが面白く、本当に信頼して自分の命綱であるザイルを任せている二人でも、極限状態になれば、決してきれい事だけではない現実が映像によく描かれているし、二人のインタビューにもにじみ出ている。
いろいろと考えさせられる映画だった。