はじめてのやのあきこ / 矢野顕子

イベントが終了し、何となくまったりとした空気が流れる職場を21時半過ぎに後にし、ぼんやりと、しかし非常に楽しくこのCDを聴く。

矢野顕子のソロ・デビュー30周年を記念して作られたデュエットアルバム。アルバムに参加したのは槇原敬之小田和正YUKI井上陽水忌野清志郎上原ひろみという個性的かつ豪華な面々。
最近リリースされるCDとしては、収録曲数が7曲で31分26秒というのは短く感じるかもしれない。しかし、つまらない曲をだらだらと並べて70分以上の時間を稼いでいる多くのCDとは、まったく比較にならないほどの内容の充実度であることは確か。
この7曲、どの曲も素晴らしいものだけど、個人的な趣向で挙げるとすれば、YUKIとの「ごはんができたよ」と忌野清志郎との「ひとつだけ」か。どちらの曲も何度聞いても鳥肌が立つ。昔から大好きな矢野顕子と、最近ハマッているYUKIの声がこれほど「合う」ものだとは思わなかったし、矢野顕子の曲の中で「べいべ〜」と歌いながら矢野顕子をリードする忌野清志郎はホント素敵だ。
どの曲も歌うことの楽しさ、演奏することの喜びを感じさせられ「音楽ってこうだよなぁ..」と思わずにはいられない作品でした。