宇宙のこと

ここ1ヶ月半ぐらいで色々なことが起こっているので、思いつくだけ並べてみました。

ISS計画の変更


3月2日にフロリダのケネディ宇宙センターにおいて開催された、国際宇宙ステーションISS)に関係する宇宙機関長会議(Heads of Agency:HOA)において、スペースシャトルの打上数減少などに伴う計画変更が発表された。
国際宇宙ステーション計画に関する宇宙機関長会議共同声明※PDF
主なモノとしては、

  • 2009年から6人体制での運用(現在は3人)
  • 2010年までの建設完了
  • 打ち上げるモジュール等の精査による計画縮小(これにより、日本の実験モジュール「きぼう」の打上は2007年に前倒しされることとなった。)

※きぼうモジュール
年を追うごとにお荷物感が強くなるISS、そろそろ各宇宙機関は有人による宇宙での活動に新たな意味を見つけ出さないといけないんだろうなぁ...

ディスカバリー(STS-121)の打ち上げ延期

そんな中、ただでさえ遅れているスペースシャトル計画にまた暗雲が...
5月に打ち上げることになっていたスペースシャトルディスカバリー」の打ち上げが7月に延期される。原因は前回の打上でも問題となった外部燃料タンクのセンサー異常。前回の打上では燃料タンクは明らかに正常な状態であると判断し、センサーの異常表示は無視して打ち上げが実施されたが、さすがに今回はそうもいかないらしい。

まったく、NASAの品質管理もどうなってんだか....

はやぶさテレメトリー取得に成功

昨年12月の大幅な姿勢変更以来、制御不能状態となっていた「はやぶさ」探査機ですが、本年1月下旬から徐々に通信が回復し、3月6日には軌道をあらためて推定することに成功したようです。
ISAS | 「はやぶさ」探査機の状況について / トピックス

帰ってこい、はやぶさ...
はやぶさ、帰ってこい... - So What?

MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)火星軌道に入る

昨年の8月12日に打ち上げられた、火星探査機MRO(マーズ・リコナイサンス・オービター)が、約7ヶ月後の3月10日、無事火星を周回する楕円軌道に入ったことが確認された。

これで現在火星には、米国NASAの「マーズ・グローバル・サーベイヤー」と「マーズ・オデッセイ」と欧州宇宙機関(ESA)の「マーズ・エクスプレス」をあわせた4機の観測機が周回することになり、地上にはNASA無人探査車「スピリット」と「オポチュニティー」が活動するという、過去に例を見ない潤沢な環境となっている。こっちは、なーんかイイ感じじゃない?
夢の続き... - So What?