プライマー(Primer)

22時10分から仕事の関係でNHK−BS1のドキュメントをチェックし、23時から見始める。

プライマー [DVD]

プライマー [DVD]

元ソフトウェア・エンジニアという経歴を持つシェーン・カルースが、主演・監督のみならず、撮影・編集・音楽など映画制作に関わるすべてをこなして制作された映画。
物語は、アメリカ、郊外の平凡な街で、エンジニアのアーロン(シェーン・カルース)が、さまざまな機材に溢れる自宅のガレージで友人たちとともに、一攫千金を夢見つつ、オフタイムにオリジナル製品の開発を行っていた。しかし、なかなかこれといった製品を製作できないまま、行き詰まる。そんなとき、アーロンの親友エイブは起死回生のアイデアを思いつく。超伝導を利用する事で重力を軽減させる装置。もし成功すればノーベル賞も夢ではないというものだ。彼らは試行錯誤の結果、ガムテープだらけの試作品が完成させ、早速稼働させる。その試作品は、彼らが望んだ成果を上げるが、そのほかにも様々な現象を引き起こした。そして、その一つは試作品の中では時間の流れが変わるというものだった...
意図的だと思われるトーンを落とした粗めの映像で淡々と物語は薦められる。時間旅行を扱ったものだけど、SFというより、サスペンスといった作りで、時間旅行を可能とした人の反応や行動が実にリアルに描かれている。タイムパラドックスがストーリーの根底にあり、時間軸が多少混乱しているので少々難解なのが気にかかったけど、まぁ面白いといえる出来でした。