マスター・アンド・コマンダー

城南島海浜公園から16時半頃帰宅し、上司から勧められ、かつ、貸していただいたDVDを観る。

ラッセル・クロウ主演の帆船海戦モノ。
1805年、英国海軍サプライズ号は、フランスの私掠船アケロン号の太平洋進出を阻止するため、祖国を遠く離れた大西洋のブラジル沿岸を航行していた。アケロン号は数々の英国船を沈めており、サプライズ号の船員は緊張を強いられていたが、「幸運のジャック」と船員から慕われるジャック・オーブリー船長によって、強い士気を保ったまま航行を続けていた。そんなある夜、サプライズ号は霧の中から現れたアケロン号の奇襲を受け、甚大な被害を被ってしまう...
この映画、パトリック・オブライアン(Patrick O'Brian)の海洋冒険小説「オーブリー&マチュリン(Aubrey & Maturin)」シリーズの第10巻、「南太平洋、波瀾の追撃戦(The Far Side of the World)」を映画化したモノ。ちなみに「マスター・アンド・コマンダー(Master and Commander)」は、同シリーズの第1巻の題名である。
内容的には、非常に海の男臭い情熱的なモノである。こんな硬派な内容にラッセル・クロウは実にマッチしているといえるだろう。ただ、戦闘シーンなど、所々盛り上がる部分はあるものの、全般として平坦なストーリーなので、海戦モノに興味がない人には辛い映画化もしれない。特筆すべきは、映像の綺麗さとリアルさ。よくもここまで作り込んだなぁと思えるほどリアルなので、これは一見の価値ありだと思う。
派手さはないけど実に良質な映画と言えるんではないかな。