引っ越し19〜元住居の引き払い〜

今日は朝から旧居を訪れ最終的な片付けと掃除。来春には取り壊すこととなっているので特段の原状回復は必要ないんだけど、そこは10年以上住んだ場所、少しは綺麗にして行かなくちゃね。
9時過ぎから始めた掃除も11時過ぎには概ね片付き、ガランとした部屋を眺めながら、入居した当時を思い出す。


あれは平成7年の夏、当時、病気で平成4年から長期入院していた父、そして平成3年に父が再婚した継母と妹との折り合いが悪くなり、妹は祖母の家に預けられていた。が、祖母も既に80歳を超えており体力的にも無理があるし、妹自身も学校へ不登校がちになっていたので、仕事も忙しかったけれど気力も体力も今の数倍あった25歳の僕が引き取ることにした。当然、当時中学2年生の妹の意思も確認した上で。思えば、僕よりも妹の方が一大決心だったろうなぁと。だって、仙台という東北の地方都市から、友人もいない東京のど真ん中に越してくるんだから...
当時独身寮に住んでいた僕は、まず住む場所を探さなければと職場に相談。すると若くて基準には達していなかったのに事情を考慮したということで、この住居を紹介してもらえる。ホント当時の方々には感謝感謝です。
妹と一緒に住み始めても、別に仕事が免除されるわけではないので僕の帰宅は遅く、妹には十分な環境を与えてあげられなかった。しかも、不登校癖もなかなか改善されなかったので、当時はだいぶ焦ったり悩んだりもしたけど、まぁ何とか高校に入学し、卒業させることに成功した。
あれから11年、祖母も父も継母も他界し、そして妹は25歳。アルバイトではあるけど仕事をし、社会人の彼氏と暮らし、いっちょ前の口をきくようになった...


ガランとした部屋を前に、入居に際し下見に来た夏の暑い日を思い出し、そんなことを考えた。
さて、今度の新居には何年住むのかわからないけど、どんな思い出が出来上がるのやら...