聖戦の獅子 上・下

体調が悪いのもあるけど、やっぱ仕事すると疲れるねぇ。そんな帰りの電車で読み終えた本。

聖戦の獅子〈上〉 (新潮文庫)

聖戦の獅子〈上〉 (新潮文庫)

聖戦の獅子〈下〉 (新潮文庫)

聖戦の獅子〈下〉 (新潮文庫)

本書はトム・クランシーとスティーヴ・ピチェニックによる共著、オプ・センター・シリーズの第9作目。
オプ・センターは前回の作戦でストライカー・チームの大半を失い、それに伴って大幅な予算の削減が実施されるなど、活動継続の危機に瀕していた。このオプ・センターの危機に加え、家庭の崩壊に悩むポール・フッド長官であったが、自分とストライカー・チームの損失に打ち拉がれていたマイク・ロジャース副長官を奮起させ、かつ、オプ・センターを存続させるため、小規模かつ精鋭による新たなHUMINT*1チームを発足させることを決定し、チームはマイク・ロジャース副長官に任されることになった。そんな折、南部アフリカのボツワナカトリック神父が武装集団に誘拐される。誘拐犯からの要求はすべてのキリスト教聖職者のボツワナからの国外退去。事態を重く見たヴァチカンは非公式にオプ・センターに対し協力を要請。新たなチームは十分に体制が整う間もなく、現場へ駆り出されることとなった....


えー、オプ・センター・シリーズです。実はこのシリーズを読むのは6作目「国連制圧」以来。なので間に2作あり、その間に起こったであろうストライカー・チームの壊滅というのは結構衝撃的でした。で、今回はそこから立ち直り、新たなHUMINTチームによる活動を描くということなんだけど...どうなんだろうねぇ...
オプ・センター・シリーズってのは、諜報活動による部分も面白かったけどストライカー・チームによる軍事的な活動部分が醍醐味ではないんですかねぇ?今回の物語は内容的にちょっとチマチマし過ぎて、イマイチ感が強かったです。でも、先日読んだダン・ブラウンの「ディセプション・ポイント」なんかに比べれば、圧倒的なリアル感はさすが。でも、もうちょっとエンターテインメント感がほしかったかな。

*1:人間又はメディアを媒介とした諜報活動