男と女-Two Hearts Two Voices- / 稲垣潤一

最近テレビのCMやお店のBGMを聞いていると、懐かしい70年代や80年代の曲ばかりが聴こえてくる。
そしてその中には、オリジナルばかりでなく、最近のアーティストによるカバーも多く含まれている。というか、カバーされたものの方が多いかもしれない。
どうやら、世の中は未曾有(「みぞゆう」ではない(^^))のカバー・ブームであるらしい。
たしかに、CDショップやレンタル屋をのぞくと、カバー曲がひとつのジャンルとして取り扱われている。


ところで、オイラはカバー好きです。別にこのところのブームに乗ってというわけではなく昔からカバー曲は好きなほう。まぁ正確にはカバーが好きなんではなく、ひとつの曲に対していろいろなアレンジがあるものが好きで、80年代の洋楽ブームの時にはオリジナルとは異なるアレンジの入った12インチシングルやオーケストラアレンジなどをレンタルしまくってました。


さて、前置きが長くなりましたが、今日紹介するのはそんなブームにまさに乗った稲垣潤一の「男と女 -Two Hearts Two Voices-」。
往年の名曲11曲をゲスト女性ボーカルと稲垣潤一とのデュエットでカバーするという面白いアルバム。

男と女-TWO HEARTS TWO VOICES-

男と女-TWO HEARTS TWO VOICES-

この手のカバーアルバムは、中森明菜「歌姫」徳永英明の「VOCALIST」が有名だけど、これらの作品が原曲の雰囲気はあまり重視せず、往年の名曲を俺様が歌うとこんな感じだぜってなモンなのに対し、このアルバムは、原曲の雰囲気を壊すことなくアレンジしてて、雰囲気的には槇原敬之のカバーアルバム「Listen to Music」とおなじで、原曲に思い入れがあっても心地よく聴ける感じ。
個人的にはこっちのほうが好きです。


さてさて、中身ですが....これが、とってもいい感じ(^^ゞ
特に2曲目で小柳ゆきとデュエットしている「悲しみがとまらない」は鳥肌が立つくらい秀逸な出来です!!そのほかにも7曲目、露崎春女との「あの日にかえりたい」や11曲目中森明菜との「ドラマティック・レイン」はいい感じで、それぞれの曲に別々の女性ボーカリストが参加しているせいか、まったく飽きることなく11曲をあっという間に聴き終えてしまいました。
久々に長く長く楽しめそうなアルバムです。