人類が消えた世界 / アラン・ワイズマン

昨日、帰りの電車で読み終えた本のご紹介。

人類が消えた世界

人類が消えた世界

このところアレステア・レナルズの一連の作品やロバート・チャールズウィルスンの「時間封鎖」のような時間軸の長いSFばかり読んでいたので何となく眼についたのか、帯に「TIME誌が選ぶ2007年ベスト・ノンフィクション」や「Amazon.comのBest Book of 2007」なんて書いてあったので手にとってしまったのか。
まぁ、テーマとして興味がないわけではない分野なので、読み始めた次第。


紹介文を引用すると

もし人類が忽然と消えたら、私たちの家や街はどうなるのだろうか?
地上で繁栄を誇った私たちの痕跡は残るのだろうか?
あるいは新たな生物たちが邪魔者が消えた世界を謳歌するのだろうか?
綿密な検証をもとに、人類消滅から数日後、数年後、数十年後、数世紀後までの仮想世界を描き出し、地球環境の現在と未来を考えさせる話題作!

と、なかなか面白そう。


で、感想なんですが...うーんどうなんでしょ(^^ゞ
最近流行のエコロジーに興味がある方やグリーンピースのような団体の活動に賛同されている方が読めば、人間の悪行の数々が書かれているので、面白いのかもしれないけど、オイラにはちょっとね。


人間を自然の一部と考えずに絶対悪として捉える内容も馴染めないけど、文章が(翻訳者の問題もあるのかもしれないけど)とにかく回りくどくて読みにくい。しかも、文章のなかに絶滅した動物名や化学薬品等のカタカナ名称が多く出てくるので、わかりにくいことこの上ないし。
そんなモンだから、中盤からは字面だけを追いかけるような読み方になってしまい、昨日読み終えたばかりなのに、内容もあやしくなってきてるし...存在がエコでないオイラには、ちょっといただけない本でした。