質実剛健

今日も朝から福知山線の事故一色。死者は70人、負傷者は441人となる。未曾有の大惨事となったこの事故、迅速な原因究明を望みたい。
今日は、その事故現場から遙か上空、ISS(国際宇宙ステーション)から帰還したソユーズについて。
国際宇宙ステーションのクルー交代/ソユーズ宇宙船交換ミッション(10S)
2004年10月からISSに滞在していた2名と、今回ソユーズの打ち上げで短期クルーとして参加した1名の宇宙飛行士が25日の朝、カザフスタンに着陸した。
このソユーズ宇宙船、ISSの緊急脱出装置として常にISSにドッキングしているものなんだけど、軌道上での耐用日数が200日であるため、定期的に交換しなければならない。本来、ISSにはスペースシャトルによって研究者やISSの建築資材などが送り届けられることとなっていたが、コロンビアの事故以降頓挫した状態となっていて、ソユーズの交換の際にISSの維持を目的とした職員が送られるのみとなっている。
宇宙計画というと派手なスペースシャトルが目立ちがちだけど、このソユーズの信頼性は素晴らしい。1967年の悲劇に終わった1号打ち上げから既に40年近くがたつが、その間、2回(だと思う)の事故のみで、淡々と打ち上げ続けられている。
現在、スペースシャトルを除けば、人類を宇宙に送り込めるのは、A-2ロケット打ち上げられるソユーズと1年ほど前に成功した中国の有人宇宙船しかなく、スペースシャトル計画を2010年に終了する米国にとっても重要な存在。
質実剛健。ロシアというお国の美徳である。