どうする俺っ!

ここんとこ、ちょっと悩んでいる。ソニーのネットワーク・ウォークマン改め、ウォークマンAシリーズについてだ。
実は僕は10月の末(だったと思う)にSonyStyleでNW-A1200を発注している。大々的なキャンペーンを張った割にマスコミにはあまり取り上げられなかったため、知っている人も少ないのかもしれないが、一連のウォークマンAシリーズは既に11月19日に発売となっている。しかし、僕が購入を決めたNW-A1200と一部の色の製品については、12月初旬の出荷となっていて、今は納品待ちと言ったところなのである。

そこでだ...いま、この製品の購入をキャンセルしようかどうか迷っている。何故なら、11月19日に発売された製品群について既に一週間が経過しようとしているのに、大手どころかマニアックな雑誌にすら、ほとんどレビューが掲載されず、数少ないレビューを乗せているサイトでもNW-A3000、NW-A1000シリーズともに評判はよろしくなく、特に附属ソフトであり、今回の「目玉」であろう「CONNECT Player」の評判は散々たるものだからである。
ソニ☆モバ: 2005年11月20日 アーカイブ
ソニ☆モバ: 2005年11月21日 アーカイブ
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051121/dal213.htm
ソニー ネットワークウォークマン NW-A1000、海外での評価 - Engadget 日本版
本来、新しもの好きであり、自称ソニーフリークである僕は、使い勝手の評判というのをあまり気にすることなく、ソニーの製品を使用してきた。たとえば、金もないのにDATの音に惚れて購入した初代DATウォークマンは、使い勝手は悪いし、バッテリーの持ちは最悪だった。MDのコンパクトさに未来を見て購入した初代MDウォークマンは、馬鹿デカイし、使い勝手は悪いし、あげく音まで悪かった。このように、それがどんなモンであろうが、新しいものに手を出しては失敗してきた自分が、今回躊躇する理由は、製品に新しい若しくは素晴らしい「何か」が感じられないからである。
実は、ソニーが、iPod nanoの発売にぶつけて、新しいウォークマン・シリーズを発表した際には「よくやった!」と思った。確かに巷で言われるような「出遅れ感」はあるものの、為す術もなくAppleの攻勢を眺めているだけではないという姿勢に好感が持てたからだ。しかし、この期待は発売が近づくとともに不安に変わり、現在は失望感でいっぱいだ。
ソニーは、初期バージョンの重さや不安定さから酷評された「SonicStage」をバージョンアップを重ね、現在の「3.3」になって、動作や機能についても不満の出ないレベルまで持ってきた。なのに、今回、それを捨てて「CONNECT Player」という、プライドを捨てライバルのソフトに酷似したデザインを持つソフトを提供するからには、「SonicStage」からの後退はあり得ないのである。それが曰く「重い」「不安定」「遅い」「使えない」である。しかも、ハードウェア部分の評判も芳しくないときた。これではさすがに萎えてしまう。購入するからには、新しい若しくは素晴らしい「何か」が必要なのだ。
購入するか否かの判断は、今しばらく先に延ばそうと思うが、こんなことが続くようであれば、僕が今使用している VAIO Type T と NW-E507 の組み合わせが来夏には、PowerBook G4 12inch と iPod nano の組み合わせに変わっているに違いない。