宮本亜門さんよぉ...

今日は昼から、日本橋三越の斜め向かいにあった三井第三別館の跡地に期間限定で造られた「日本橋HD DVDプラネタリウム」で催される「HOKUSAI〜北斎の宇宙〜」を観るために日本橋に繰り出す。
http://www.tfm.co.jp/star/
この催しは、大平貴之氏の「メガスターⅡ」が映し出す星空にHDDVDによる北斎の絵画の映像を重ね、その絵画の謎を解き明かすというもので、宮本亜門が演出し、声優として緒方拳や佐藤江梨子らが登場するというのでとても期待して見に行ったもの。特に「メガスターⅡ」に関しては以前からも是非その映像を観たいと思っていたので、ホント楽しみにしてました。
13時過ぎに会場に到着すると、歴史ある建物のに囲まれた仮設感たっぷりのドームが迎えてくれる。早速入り口に向かうと前の回を観た人たちがゾロゾロと出てくる。....が、皆なんとなく盛り上がっていない感じ。「おやっ?」という思いと共に会場内へ入る。内部は予想よりも大きなドームと比較的大きな椅子。僕は体が小さい方ではないので(というよりもデカイ)、これは好印象。ほどなく会場内にアナウンスが流れ、今回の催しの概要と会場施設の説明をしてくれる。説明の内容はごくごく一般的なものだったけど、最後に違和感のある一言。
「今回会場にみえた方には、1月1日から本プログラムと併催される「星空の贈り物」、もしくは「HOKUSAI〜北斎の宇宙〜」をもう一度観ることのできる招待券をお配りします。」
はぁ?それってタダ券をくれるってことでしょ?
このアナウンスで、最初の違和感が不安になり、そして的中してしまう。
結論から言うと、どーしようもないですこのプログラムは。まず、ストーリーが小・中学生相手の道徳番組ような内容でとても幼稚。しかも北斎を扱っているにもかかわらず、北斎の絵画や北斎自身について触れることは全くなく、くだらない問答が続くだけ。映像も映像でHDDVDの高画質!と言っている割には、エッジのぼやけた映像が映し出されるだけで何が高画質なんだかわかりゃしない。だって映し出される文字すらロクに読めない状態なんだよぉ...そして、ホントにどーしようもないのは、肝心の「メガスターⅡ」の映像がほとんど投影されなことで、これにはガッカリ。
こんな内容だから、どっかからクレームがついて急遽「メガスターⅡ」中心のプログラムが作られたんじゃないですかね。で、会場に来た人が怒り出さないようにタダ券を配ると。なんだかなぁ....
半ばあきれて会場から出るときに、誰かがポツリと「宮本亜門も名前だけかぁ...」まったくだね。